高校入学、大学入学で部活やサークルに入ったり、某ぼっちざなんとか等の影響でエレキギターを始めたくなった人はいるのではないでしょうか。私もエレキギターを触ってもう10年になりますが、初めてセッションしたときの感動は今でも最近のように思い出せます。
エレキギターで誰かとセッションしたり、お家で宅録したり……とかしようとすると、色々と買うべきものもあったりします。本記事では初心者の方が「とりあえずセッション出来るようにしたい!」「宅録や作曲に使いたい!」という目的を達成できるような内容です。
エレキギターを始める時に買うもの
エレキギター
まず初めに多くの人が購入するのがエレキギターです。全員と言わなかったのは、人によっては誰かから譲り受けたりするためです。
最初に購入するギターの決め方ですが、以下がオススメです。
- 凄い安い1万円以下のギターを買って、弾かなくなった時の金銭ダメージを抑える
- 3カ月以上続けて上手くなったらもう少し高くて良質なギターを買う
人によっては最初に高くて見た目が好みのギターを買った方がモチベーションが上がるから好きなのを買おう!という人も居ますが個人的にはオススメしません。どんなにいいギターを買っても続かない人は続きません。仲のいい友達と、サークルや部活に入るから絶対長く続ける!という人でもなければやめたほうが良いと思います。
なのでまずは安めのギターを買って、この趣味が自分に合ってるのかを見極めてみます。1つの基準としては3カ月以上コンスタントに練習を続けて楽しんでいるのであれば、今後の人生もギターと長く付き合っていくことになると思います。その場合はもう少し高くて質の良いギターの購入を検討してみていいと思います。
ギターピック
弦を弾くのに使います。楽器屋で100円で売ってますので忘れず購入します。形については個人の好みが大きいので、弾きやすそうな大きさや形、硬さのものを選びます。
初心者の方は、コード弾きをしたい場合は柔らかいピックだと弾きやすいと言われています。反対に硬めのピックは、リードパートの単音弾きを練習する場合や、ハードロック等のブリッジミュートを多用するような激しい曲を弾きたい場合にオススメです。
ピックは好みも人それぞれなので、色々と試し試し使ってみましょう。
シールド
シールドといっても盾のことではありません、シールドケーブルのことを指します。基本エレキギターは、アンプと呼ばれる機器とギターをシールドで繋ぐことで、アンプから音を出します。部活やサークルに入る場合でもこちらを購入しておいた方が良いと思います。
価格は2000円程度のもので十分です。音にこだわってくるとケーブルの線だけ購入して自作したり、音質が大きく変化する(良くなるかは個人の感想だと思っています)シールドを買ったりしますが、まずは普通のものを買うのでOKです。
個人的にはCANARE製のシールドがオススメです。CANAREはコスパが良い定番の国産メーカーです。高い耐久性と癖のないフラットな音質で、ライブハウスやプロシーンでも使用されています。
長さは3mが邪魔にならず、短すぎずでちょうどいいです!
過酷なライブパフォーマンスをする予定であれば、無線のケーブルもありますが非常に高価です。安い製品もありますが、いい噂を聞いたことがないのでオススメしません。
チューナー
ギターの弦の音程を合わせるのに必ず必要になります。
チューナーにも、シールドを指して使用するタイプ、クリップ型でギターのヘッドにくっつけて使うタイプなどいろんなものがありますが、個人的にはクリップ型がオススメです。
家で練習する際はシールドをアンプ等に繋ぐのも億劫になることが多く、後述のヘッドフォンギターアンプで練習するのがお手軽なためです。
KORGのクリップチューナーは暗いライブハウス等でも一目でチューニングが合ったか分かるのでオススメです。
お金に余裕があったり、チューニングはきっちり合わせたいと言う方はt.c.electronic製のクリップチューナーがオススメです。非常に高精度かつメーターも安定しているのでチューニングがしやすいです。私も今はこちらのチューナーを愛用しておりますが、KORGのチューナーでも十分チューニングは出来ます。
ストラップ
立ってギターを弾く場合は必ず購入します。宅録やDTM用途を中心に考えている場合は必須ではありません。
基本は楽器屋さんにいって気に入ったデザインのものを購入するのが良いと思います。なんでもよければ、とりあえずフェンダー等の楽器メーカー製のものを購入しておくと安心です。
クリーニングセット
楽器は手で触るので演奏していくうちにフレット等が汚れて音が悪くなったり、弾きにくくなったりする原因になります。定期的にお手入れしてあげることで長く使えるようになります。
最低でも演奏・練習後はクリーニングクロスでネックや弦を乾拭き掃除しておきます。
買ったら練習が楽しくなるもの
ここからは購入するかは選択制のオプション品です。家での練習を楽しくしたり快適なギターライフを送りたい人向けですが、無くても別に困らないものです。
ヘッドフォンアンプ
オーディオ界隈でお馴染みのアレではなく、ギターに直接挿して使用する小型のアンプのことです。ヘッドフォンを繋ぐことが出来るので、外に音が漏れることなく、歪んだゴキゲンなギターの音で練習することが出来ます。
これと一緒にオスオスのステレオミニプラグのケーブルを購入すると、スマホ等のミュージックプレイヤーとアンプのAUX端子を繋ぐことで、音楽を流しながら練習することが出来るので非常にオススメです。私も初心者の時に先輩にこれを教わって衝撃を受けたのを覚えています。
ヘッドフォンアンプはBlackstarのものがオススメです。クリーントーンからディストーションまでこなせて、内部エフェクターもあり色々と遊べる機器です。
マルチエフェクター
色んな音楽を聴いていると、ギターの音がシュワシュワしたり、エコーがかかったり、いろんな音になってることに気づくと思います。エフェクター、と呼ばれる機材を使用して音を加工し、そういった音にしているのですが、いろんなエフェクターをまとめて使えるようにしたのがマルチエフェクターです。
正直始めたての人にオススメするか迷ったのですが、安価なものがあること、最近はヘッドフォン出力もあり練習に使いやすいことから、本記事でも取り上げることにしました。
一番安いマルチエフェクターでも1万円程する上、安いマルチエフェクターを長く使うかというと正直微妙なので、3カ月続いたら良いギターを買う代わりに、良いマルチエフェクターを買うのもオススメです。
G1X FOUR
信頼できるメーカー製の中でもかなり安価なZoomのG1X FOUR。
BOSS GT-1
お金が許すなら、コスパに優れたBOSS GT-1がオススメです。単体でも高機能ですが、PCに繋いでせっていすることもでき、長く使って行けるマルチエフェクターです。
最初から購入するのではなく、ギターに慣れてきたころに購入するのもオススメです。著名なアーティストが監修したプリセットもあり、自分で細かく設定しなくてもプリセットだけで良い感じの音に出来るので、音作りが苦手だと思っている人にもオススメ出来ます。
ギタースタンド
家で練習を始める時や終わった時に毎回ギターケースを開け閉めするのは地味にストレスです。それによって練習が面倒になって「やっぱいいや……」となったら本末転倒です。
ギタースタンドを買っておけば、スタンドに立てかけておくだけでギターを保管できるのでストレスフリーになります。また、ギターをインテリアとして飾ることもできますが、本当にインテリアにならないように毎日ちょっと触るだけでもいいので練習しましょう。
吊り下げ式
HERCULES製の吊り下げ式のスタンドです。ギターの出し入れも楽で、吊り下げ式はネックの反りを予防できるので、ギターのネックにも優しい保管方法です。
個人的には3万円以上のギターを買ったならこちらにしておいた方がギターの持ちも良くなりオススメです。スタジオに置いてあるスタンドも大体これです。
立てかけ式
立てかけ式は安いですが、地震の時とかにちょっと心配になるときはあります。とはいえ、ギターを保管するだけであれば十分です。
宅録やDTM目的の場合
オーディオインターフェース
PCにはギターの音を入力するための端子がありません。そのため、PCとギターの仲介役をしてくれるオーディオインターフェースというものが必要になります。
安価なものだと6000円程度で購入できますし、機器によっては宅録で必要なソフトが付属してくることもあります。個人的にはどのメーカでも大きな違いはなく、必要な入出力端子数さえあればいいので、どのソフトが付いてくるかで選ぶのが良いと思います。
M-Track Solo
細かいことはいいからとりあえず宅録したい!という場合は安価でコンパクトで使いやすいM-Track Soloがオススメです。オーディオインターフェースに求めるものは全て揃っています。
ツマミも機器の上面に付いてるため操作がしやすく、最初に買うオーディオインターフェースとしてはオススメしやすい製品です。
IXO12
DTMソフトで有名なCubaseを使用したい場合はこちらのIXO12がオススメです。付属ソフトでCubase AIが付いてきます。
コンパクトなサイズに堅牢なフォルム、色も黒と白の2色から選べたりと、お手頃価格にしては取り回しが良いです。
終わりに
一通りのスターターセットとなりうる機材は紹介できたと思います。ですが、エレキギターは機材によって出る音が無限大に変わるのも魅力の一つであり奥深いところです。とは言え最初はまずは簡単な曲をリラックスした状態で弾ききれるだけの腕前を身に着けることがもちろん大事です。
音楽趣味は一回始めれば、一生ものの趣味になります。楽しくて快適なギターライフが贈れることを願っております。
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