8月末にPath of Exile 2のアーリーアクセスが無料公開されました。友人に誘われて触ってみたところ、思いのほかハマってしまい、結局無料期間終了後も購入してAct4までプレイしました。
このゲームを知らない人向けに補足すると、本作は2025年末に正式リリース予定で、その際は基本プレイ無料になる予定です。ただしアーリーアクセス版は約4,600円で販売されており、購入するとゲーム内通貨なども付与されるため、完全に無駄にはなりません。
本記事では、Act4まで駆け抜けた際のソーサラー⇒ストームウィーバーのビルドと、特に苦戦したボスの攻略を備忘録としてまとめます。
個人的なストームウィーバーのビルド
取得スキル
「多元素スパーク」もしくは「アーク」を軸にしたビルドをウロウロした時に取得したスキルです。取得順に解説していきます。困ったら最初は多元素スパーク軸で全く問題ないです。
スパーク

ビルドのメイン火力。途中から「アーク」に切り替える人もいますが、最後までスパーク一本で行くのも十分可能です。後述のスキルによってドンドン強くなります。
サポートジェム候補
- 破壊制御
- ゼニス
- キャストスピード増加
- 投射物加速
- 熟考詠唱
ジェムソケットを増やすアイテムはスパーク最優先でOKです。
フレイムウォール

スパークサポーター的ポジション。スパークを通過させて火ダメージを付与する火力補助スキル。
最序盤は扱いにくいですが、サポートジェムで「スペルカスケード」「円形陣地」を取得すると一気に使いやすくなります。
後述のフロストボムと違い、アーク軸でも使えます。
サポートジェム
- 円形陣地
- スペルカスケード
フロストボム

スパークサポーター。冷気レムナントでスパークに冷気ダメージを付与する役割です。基本はリキャ撃ち。
詳しくは後述しますが、パッシブの「エレメンタルイクリブリアム」を取得する場合は無理にこのスキルを取得しなくてもよく、その時はボールライトニングやフロストウォールに変更するのもアリです。
アーク軸の場合も要らない子になります。
サポートジェム
- 共鳴のレムナント
- 凍結
オーブオブストーム

サブ火力+雷レムナント生成。
多元素スパーク軸、アーク軸のどちらも大変お世話になります。
雷レムナントでフレイムウォール強化することで、フレイムウォールを通過したスパークに火+雷ダメージを追加できます。
序盤は「オーブオブストーム → フレイムウォール → スパーク連打」で敵がどんどん溶けていきます。
雷レムナント生成だけでなく、これ本体も他スペルの使用に連動して連鎖付き雷攻撃をしてくれるため、道中では頼もしいスキルです。
「上限超過」を付けると2個設置できるようになり、瞬間火力とレムナント生成数が強化されるのでオススメです。
サポートジェム候補
- 上限超過(オススメ!)
- 雷の曝露
- 曝露ブースト
- 共鳴のレムナント
- 持続時間延長
- 感電
- リビングライトニング
アーク、スパークの次にジェムソケット増加を優先したいです。
マナレムナント

スピリットスキル。装備すると敵がマナ回復レムナントを落とすようになります。
破壊制御を付けたスパークを使う場合はやや落ちにくくなりますが、それでも有用。「クラリティ」を付けられるのも強みで、基本的に「付け得」なスキルです。
サポートジェム
- クラリティ(オススメ!)
- 共鳴のレムナント
アーク

スパークと並ぶメイン火力候補のスキルです。
雷レムナントを消費することで威力が3倍になるため、安定して供給できれば非常に強力。
単体火力に優れており、ボス戦などで真価を発揮します。
道中も連鎖ダメージで快適に進められるのも魅力です。
ビルドを「元素ダメージ特化」ではなく「雷ダメージ特化」で組む場合は、スパークよりもアークを選ぶのがオススメです。
使用する場合はジェムソケット増加を優先したいです。
サポートジェム候補
- 破壊制御
- ゼニス
- キャストスピード増加
- 熟考詠唱
- リビングライトニング
マナテンペスト

マナ消費を増加させる代わりにスペルを強化するフィールドを展開するスキル。マナ消費が重くなる前に早めに出て再設置して……を繰り返すのが効率的な使い方です。
雑魚戦では便利ですが、ボス戦は「エレメンタルウィークネス → オーブオブストーム設置 → フレイムウォール → スパークやアーク」でも十分火力が出るため使用頻度は低め。隙を見て使う程度です。
コスト軽減をこのスキルにセットして、ゼニスⅡの付いたスパーク、アークが用意出来るとかなり使いやすくなります。
サポートジェム
- コスト軽減(オススメ!)
- クールダウン解消
エレメンタルウィークネス

元素耐性を下げるデバフ。ボス戦用で、特に雷耐性が高いボスに有効です。
サポートジェム
- 呪いブースト
- 持続時間延長
サイフォンエレメント

スピリットスキル。元素状態異常を起こすことで元素レムナントを生成可能ですが、そこまで必須ではありません。
サポートジェム
- 共鳴のレムナント
ファイヤーストーム

消費したレムナントの種類に応じて性能が変化する、ソーサラーの必殺技的なスキルです。一見ド派手ですが、実際の火力はやや地味め。
多元素スパーク軸で進める場合はトリニティと組み合わせて活用します。
主な用途は、雑魚処理、エナジーシールドリチャージの妨害、そしてトリニティのスタック稼ぎ。直接の切り札にはなりにくいですが、安定した運用を支える便利スキルです。
サポートジェム候補
- 上限超過
- 持続時間延長
- リビングライトニング
トリニティ

スピアのスピリットスキルですが、見た目や性能的に「ソーサラー用?」と思わせるスキルです。多元素スパーク軸において最後のキーパーツとなります。取得できるのはAct4以降。
効果は、元素ダメージをヒットさせることで同属性のダメージを強化するバフをスタックしていくというもの。
特にファイヤーストームのように複数属性ダメージを多段ヒットさせるスキルと相性が抜群で、安定した火力底上げにつながります。
元素系状態異常時キャスト

スキルジェムをソケットにはめることで、状態異常を発生させるとそのスキルが撃てるようになる、というちょっと特殊なスキルです。
このスキル単体で使うのではなく、ライトニングコンジットと組み合わせて使います。
ライトニングコンジット

スパークビルド、アークビルドのどちらでも切り札となり得るスキルです。
スキル特性
・範囲:前方扇状なので集団戦や密集地帯で特に有効。
・追加効果:感電状態の敵にダメージバフがかかるので、ビルド全体で「感電をいかに安定して付与するか」が重要。
・使用前に大きな隙を晒し、怯むと不発するため、通常だとちょっと使いにくい。
シナジー
・スパークは多段ヒットで感電をばらまけるので、ライトニングコンジットの大ダメージを誘発しやすい。
・アークは連鎖で敵に広範囲に感電を撒けるため、群れに撃つとコンジットの火力が一気に伸びる。
・手動発動だと敵が感電している瞬間を狙う必要があるものの、「元素系状態異常時キャスト」のジェムソケットにセットすれば、感電→発動をある程度オート化できます。
パッシブ


こんな感じで振ってます。Act4途中までは「純粋な力」に振って雷ダメージを伸ばしてましたが、途中から元素ダメージ増加を伸ばす方に舵を切ってます。
画像だと取得してませんが、インフュージョン消費でスペルダメージを増加させるパッシブの取得は多元素スパーク軸、アーク軸どちらでもオススメです。
エレメンタルイクリブリアム
私は「エレメンタルイクリブリアム」を取得し、生成される属性レムナントを完全ランダムにしています。雷レムナント過多になりがちだったのを、冷気レムナントもそこそこ取りやすくなりました。フロストボムを外してボールライトニングやフロストウォールにしても良さそうです。アークメインで戦う場合は取得しなくても良いと思います。
アセンダンシースキル
アセンダンシースキルポイントは「嵐の思い出」を取得し、生成レムナント数を疑似的に2倍にしてます。次に取るとしたら「絶え間ない強風」で、それに合わせてパッシブもアーケインサージを伸ばせるものを取ろうかなと考えてます。
難所ボス攻略
個人的にACT4までで苦戦したボスの攻略を記載していきます。
ゲイオノール伯爵
ACT1のラスボス。人形態と狼形態を切り替えて戦う。
注意すべき攻撃
- 光の槍
被弾すると凍結し、追撃も確定で受けてしまう。可能なら冷気耐性装備を準備しておく。他の攻撃にも有効な対策です。 - 子分狼+本体の突進フェーズ
本体は「自分の位置の反対側」から突進してくるため、円周上に立ち位置をとると回避しやすい。
子分狼をある程度処理したら、スプリントで円周を走り続けてもやり過ごせる。フェーズ終了後、子分狼は必ず退場。 - 血の槍(HP減少時)
これが降ってくるようになったら、深追いせず回避優先。もし子分狼+突進と重なったら、最初に子分狼処理後は全力で逃げるのも手です。お祈りポイントです。
忌まわしき者、ヤマンラ
Act2のラスボス。第1フェーズと第2フェーズで大きく戦法が変化します。
第1フェーズ
槍攻撃
単発投擲はタイミングよく回避、2本の槍による電撃ファンネルは「追尾」「線による攻撃」のどちらも見た目どおりの判定なので落ち着いて回避。
ただし、「2本同時落下」からの範囲大ダメージは予兆が見えづらいので要注意。
砂嵐ギミック
NPC「アサラ」が展開する盾の下に入れば安全。
同時に大量の雑魚が湧くため、範囲攻撃で素早く処理。
第2フェーズ
3種の近接攻撃+設置物による弾幕戦。HPが減るほど設置物が増えて難度が上がります。
注意すべき攻撃
- 大剣振り下ろし → 構えが長いので剣を振り上げたら横回避。
- 薙刀攻撃 → モーションを見てタイミングよく回避。
- 設置竜巻 → 他ギミック回避中に被弾しやすく、ダメージも高く最も危険。優先して避ける。
それほど脅威でない攻撃
- 双剣 → 正面にいれば大して痛くない。
- HP半分以下で使う「光の刃の直線攻撃」 → 被弾しても致命傷にはならない。上述の要注意攻撃の回避を優先していれば問題なし。
マイティ・シルバーフィスト
Act3序盤のジャングルの遺跡に出現する、いわゆるワンパンマン。ほぼすべての攻撃が即死級。1発ならエナジーシールドで受けれるっしょ!と慢心した数多のキャスター職を葬ってきました。
特徴
- 攻撃力が異常に高く、1発で即死級ダメージ。
- 体力を削ると、
SEKIROの危険攻撃のような特徴的な効果音とともに赤く光り、連続攻撃モードに移行。どの攻撃も被弾=致命傷。 - 個人的には集中力を最も要求されたボス。
立ち回り
- ヒット&アウェイ徹底。攻撃の隙を突いたらすぐ離脱。
- 被弾=即死と思い、回避を最優先。
- 慣れればノーダメ可能だが、長期戦になりやすい。
注意すべき攻撃
- 通常攻撃が全て即死圏内:欲張らないことが最重要。
ヴァイパー・ナプアツィ
Act3終盤のボスです。
特徴
- 槍による接近戦モードと、魔法+毒による遠距離攻撃モードを切り替えてくる二面性ボス。
- 特に魔法+毒モードが事故要因になりやすい。
立ち回り
- 接近戦モードでは落ち着いて回避⇒反撃。
- 魔法+毒モードは基本的に回避専念。攻撃よりも生存優先。
- ブリンクよりもドッジ(通常回避)の方が安定して戦いやすい。
注意すべき攻撃
事故ポイントは毒攻撃フェーズ。ここでの被弾がほぼ失敗要因。
- 魔法攻撃:地面に予兆が出るので落ち着いて回避。
- 毒攻撃:速射性が非常に高く、ライフを一気に削られる。被弾=即死の危険。
- 兵士の槍投げ指示:外周から飛んでくるが、早めの回避で簡単に避けられる。
プリズナー
Act4のボスです。
特徴
- HPを削ると「バリスタを発射」イベントが発生。画面端の3基のバリスタのうちどれかを撃ち込むとダメージが入る。
- 3回目のバリスタ命中で撃破可能。
立ち回り
- 基本はバリスタイベントを繰り返して削る。
- 2回目のバリスタ後の血噴射攻撃が最大の難所。
- 2回目のバリスタ後はあえて近めで立ち回り、予兆を見て回避するのが安定。
注意すべき攻撃
- 血噴射:腕を体に突っ込むモーションが予兆。正面に立つと即死級。
→ ボスの向いている方向の逆へ全力で逃げ続けることで回避可能。
→ 大ダメージ&ヒットストップ付きで、かすっただけでも戦闘不能に直結する。
特記事項
- HP20%程度で3回目のバリスタイベントが発生し、命中させれば勝利。
- 氷耐性が高いため、氷属性メインのビルドの場合は「エレメンタルウィークネス」などの耐性低下を活用するとダメージが通りやすい。
救世主の片腕、トーヴァン
Act4終盤のボスです。
特徴
- マップ端の3つの高台にいる人物が、定期的にボスへバフを付与するギミック戦。
- バフ中はボスへのダメージがほとんど通らず、攻撃も強化される。
- 高台のどの人物がバフをかけているかは、光るエフェクトで判別可能。
- ギミック理解が前提となるボス。
立ち回り
- ボスが繰り返す「岩投げ攻撃」を利用して、バフをかけている高台の人物を狙わせる。
- バフ解除後に攻撃を集中し、また次のバフ付与が行われる前にできるだけ削る。
注意すべき攻撃
- 岩投げ:攻撃そのものよりも、ギミック解除の要。
- 攻撃強化バフ中は正面から戦うのは危険。
ユートピアの第一の使者、ベネディクタス
Act4終盤のボスです。
特徴
- 「喋り出し」後に前方扇状の大ダメージ攻撃を放つ。
- シルバーフィスト同様に、独特の効果音 → 即死級攻撃が基本パターン。
- ただし、ボスワープ先に自分も移動することで回避が容易になるのが特徴。
立ち回り
- 独特の効果音を聞いたら即座にボスの挙動を注視。
- ワープ位置を見て移動、あるいは後方に回り込むことで安定して回避可能。
- 攻撃後は隙が大きいタイミングもあるので、チャンスを逃さず攻撃。
注意すべき攻撃
- 岩迷路生成+範囲攻撃
- ワープ後に中央 or 端で大範囲攻撃(安置はボス周囲)。
- 続けて迷路を生成し、その範囲内で大ダメージ攻撃。
- 光る岩が正解ルート。脱出できなくても距離を取るほど被ダメ軽減。
- 左右石柱落下
- 一度だけ使用。ボス至近にいれば安全。
- 大きな隙を晒すので最大火力を叩き込むチャンス。
- ワープ→近距離電撃→直線電撃(3連)
- 回避はプリズナー戦と同様、後方に回り込むようにドッジ。
- 近距離電撃はダメージが低めなので、密着して周囲を回るように歩くことでも安全に処理可能。
特記事項
- 攻撃属性はほぼ雷。チャームやトパーズ指輪で雷耐性、感電対策をしておくと安定する。
- 雷耐性が高いボスのため、スパークやアーク中心のビルドは通りが悪い。
- 「エレメンタルウィークネス」で耐性を下げるのが有効。
- ただし、スキルレベル12以上でないと効果が通らない点に注意。
エルスウィン婦人&ウルフリック族長
幕間のボスです。
特徴
- 2体同時に襲ってくるタイプのボス
- 回避に専念で簡単に勝てるが、婦人の危険攻撃がギミックを理解しないと即死
立ち回り
- 独特の効果音を聞いたらギミック対処準備か回避準備
- 基本的にはいつも通り回避⇒攻撃の繰りかえし
注意すべき攻撃
- 円状トゲ柵設置→即死級範囲攻撃
- 独特の効果音の後、婦人と族長が連携攻撃
- 族長の攻撃は痛くない+回避簡単
- トゲ柵を破壊しないと、即死級範囲攻撃の回避不可
- トゲ柵設置直後に、トゲ柵に攻撃を当てることで破壊可能
- ただし特定の攻撃じゃないと破壊不能?
- ストームウィーバーのアークで破壊は確認
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